TOP 釣行記index 次のページを読む
上野山さんからのリポート
「どこに投げてもサバが」
泊 (福井県)
2021/06/20
|
|
前回の越前左右での夜釣では、小サバにジャマをされて久しぶりにボーズとなりました。
釣行記にも書きましたように、泊の大谷渡船に電話をして小サバがいるようならば、磯釣りは夏休みに入ろうと思いました。
18日の金曜日に大谷渡船に電話をして小サバの状態を聞きますと「先週は沖の磯では小サバで釣りにならんかったみたいや。今週は月曜日から船は出ていないんで分からんな。三つ岩のアタリは潮が流れるので少しは釣りになると思うけど」ということです。
土曜日が雨の予報ですので、私はまた明日電話しますといって予約はしませんでした。
土曜日の午後に大谷渡船に電話をしますと「今日は雨でお客さんがおらんので小サバの状況は分からんな。明日は晴れるけど、北風が強いので三つ岩あたりまでしか行けんな」ということです
「お客さんの予約はあるのですか」と聞きますと「いつもの磯研のメンバーが3人ほどや」ということです。
その人数なら何とか潮の流れる磯に上がれるだろうと思い、昨年60匹ほどグレを釣った三つ岩のチョボに下りられるように船長に頼みました。
6月20日は出船が朝の5時ということで、朝3時に家を出てサンスイ釣具店にエサを取りに行きます。
サンスイ釣り具に到着してエサを出していますと、店の電気がついてご主人のM君が出て来ます。
今日のエサはオキアミ1枚にボイルのオキアミ1枚です。
集魚剤はメガブルーとしました。
朝5時出船ですので、お昼まで釣ればよいだろうと思って、エサはオキアミ2枚としました。
「今日は暑くなるかもしれないので飲み物は十分持って行ったほうがいいよ」というM君のアドバイスを受けて私は泊に向かって出発しました。
途中で夜が明けてきますと雨が降りそうな雲がかかっています。
念のためにカッパの上は持ってきていましたが下も持ってくればよかったかなと思います。
4時半に大谷渡船の駐車場に到着します。
着替えをして道具を軽トラックに積んでいますと磯研の方がやってきました。
表に出てきた船長が「この人はサバがいてもグレを釣る名人やで」といいます。
「小サバが出てグレを釣るのは大変なのではないですか」といいますと「潮が流れてグレが食い上がってくればサバを押しのけてグレが釣れると思うよ」ということです。
まあ、その通りですが海一面サバの状況ですと、どこにマキエを打っていいものかと思案してしまいそうです。
今日は磯研の方2名と私が5時の便で、あと2名磯釣りの方が7時の便で来るということです。
「今日は北風が当たるので二つ岩か三つ岩しかやるところはないで。ルアーのお客さんは風が強くなるので断ったんや。後からくるお客さんは足腰が弱いので二ツ岩のトーフに下ろすわ」と船長が言います。
船に乗る前に話をして、磯研の2人は三つ岩に下りて、私は少し風裏になる三つ岩のチョボに1年ぶりに下りることになりました。
北風が冷たいので私は持ってきたカッパの上着を着ました。
磯研の方もカッパを着ています。
船まで歩いているときに、磯研の方に毎週泊に来ているのですかと聞きましたら「仕事ですから」と言っていました。
この方は強烈な大谷渡船のファンですね。
船は5時に港を出て5分ほどして三つ岩に着きます。
私は三つ岩のチョボに下りて支度をしました。
昨年はこの時期にここにきて、発泡玉をハリスに着けた仕掛けを使いウキ下60cmほどで釣りをしました。
今日も発泡玉を付けた仕掛けを作ります。
今日の仕掛です
竿はアテンダーの1.5号
道糸2.5号に大きめのゼロウキを遊動としてハリス2号1ヒロを直結します。
ハリスには発泡玉をヨウジで止めます。
ハリはグレに飲まれないようにグレバリの9号といたしました。
ウキ下は80cmほどにしました。
マキエを打ってマキエの先に仕掛けを投入します。
潮はゆっくりと沖に出ているようです。
すぐに発泡ウキが入りますが空振りです。
何度か空振りをして次は小サバが釣れてきました。
こんな小さな魚でも9号のグレバリにかかるのですね。
|
小サバのエサ取りが山のようにいる
|
今日もこいつが相手かと思いますと、8時頃にでも帰ったほうが良いかなと思いました。
船長に見回りはあるのかと聞きましたら、港から近いので好きな時に電話をしてくれたら迎えに行くということでした。
まあ、マキエはお昼ごろまで持ちそうなので、途中サバが釣れたらサバを泳がせてスズキでも狙うかなと思いました。
その後はどこに投げてもサバが釣れてきます。
三つ岩のほうを見ますと磯研の方の竿が曲がっているのが見えます。
どうもグレを抜いているようです。
どうやってグレを釣っているのかと見ていますとウキを40mほども遠投しています。
マキエも風に乗せて大遠投しています。
沖では小サバがいないのでしょうか。
私も仕掛けを遠投してみますが、マキエがそこまで届きません。
ウキだけ遠投してもマキエが効いていないので、交通事故のようにしか魚は釣れないのではないでしょうか。
私はグレが食い上がってくれば小サバを押しのけると信じて、20mほど沖にマキエを何度か打ってから仕掛けを入れますが、やはり小サバがウキを引っ張ります。
9時ごろまで私は小サバしか釣れませんでした。
釣れた小サバを泳がせてスズキを狙ってみましたが、沖に向かってサバは泳ぐもののアタリはありません。
これは単にサバを泳がせているだけではないかと思ってしまいますが、休憩にはなります。
30分ほどサバを泳がせていましたが、アタリがないのでまたグレ釣りに戻ります。
時刻は10時ごろになりました。
マキエはもう1/3ほどしか残っていません。
私は気分転換にとハリスを張りなおして発泡玉を仕掛けから外しました。
ゼロウキを固定したウキ下1ヒロの仕掛けとしました。
今日はフグが掛かりませんのでハリが全然減りません。
サバが多い時はフグがいないのでしょうか。
何とも不思議です。
20mほど先にマキエを打って仕掛けを入れますとすぐにウキが入ります。
合わせると魚が掛かりました。
小サバの引きではありません。
上がってきたのは20cmほどのグレです。
これはチャンス到来かと仕掛けを入れますと次も20cmほどのグレです。
1回空振りをしてまたウキが入りますと今度は少し大きい魚の引きです。
今度は27cmのグレでした。
これで今日はボーズ脱出ということで、魚を締めて氷を入れたハードクーラーに魚を入れました。
今日のおかず用に持って帰るグレが4,5匹釣れないものかと気合を入れて仕掛けを投入しますが、その後はまた小サバが釣れてきます。
|
10時過ぎに釣れたグレ27cm
|
私のチャンスは短かったようです。
三つ岩の磯研の方は私が見ていただけでも10枚以上はグレを釣り上げていましたので、何かやり方が違うのでしょう。
その後は着けエサのボイルをマキエにまぜたりして、マキエを節約しながら何とか12時半ごろまで釣りをしました。
もう1匹グレが釣れないかと釣りを続けましたが最後まで小サバが釣れてきました。
12時半になり、私は船長に電話をして1時に迎えに来てもらいました。
「磯研の方は何時までやるのですか」と聞きますと「3時までや。上野山さん釣りになったか」といいますので
「何とかグレ1匹持って帰ります。今日は小サバにやられました」といいますと「小サバは2週間ほど前から出ていているな。昨年はおらんかったけど今年は異常や。定置網にも入るので沖にもサバはおるけど網に入っても売り物にならんので捨てているんや」ということです。
先週は越前の左右でも小サバにエサを取られましたので、福井県の沿岸全て小サバで埋め尽くされているような状態ではないでしょうか。
2時すぎに敦賀に戻りサンスイ釣り具に道具を洗いに寄りました。
M君が「北風が吹いて涼しかったですね。サバがいるのによく釣り客がいましたね」といいます。
磯研の方が大遠投してグレを釣っていた話をしましたら「沖にもサバはいると思いますがマキエの効いていないところを釣っているのかな」と不思議そうでした。
Fさんは、今日は友人と船のキス釣りに行って30匹ほど釣っているということです。
この時期エサ取り相手に大変な目をしなくても釣りの楽しみはあるものです。
「上野山さんもシーズンに合わせて楽しい釣りをすればよいのでは」とM君に言われましたが、磯研の方が隣の磯から連続でグレを釣り上げているシーンが目に焼き付いていますので、何とかサバを克服してグレを釣ってみたい気持ちもあります。
次回は気力があればまた磯釣りに行ってみます。
TOP 釣行記index 次のページを読む
|