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 上野山さんからのリポート
 「4月、6回目の釣行はオナガグレ」

  泊 (福井県)
   2022/04/24

 


4月19日の火曜日にはサンスイ釣具店のご主人と泊に釣行し、44cmのグレを釣りましたので、あとはコッパグレやチヌをのんびり釣ろうと思いました。
しかし、44cmが釣れたとなると、次は45cmが釣れるのではないかと思うのが釣り人の欲です。(私が欲深いだけかもしれませんが・・・・)

この勢いで週末の土曜日も釣りに行こうと思いましたが、火曜日の疲れが残っていたためか腰が重い感じがしました。
もう1匹大グレを釣りたいという声と、歳なのだからここで腰を悪くしては、しばらくは釣りができないかもしれないので1日様子を見たら、という常識人の自分の声がせめぎあいました。

結局、歳もとっているので無理は禁物ということで、土曜日の釣りは自重して、録画した海外ドラマシリーズなどを見て過ごしました。
1日中海外ドラマを見る生活ですと、まるで仕事を退職した後みたいですね。
これでは、1日が長く感じてしょうがないように思います。
やはり、何か少しでも仕事をしないとダメですね。

1日中海外ドラマを見て過ごすのはかなわないのと、1日の休養のあとでそう腰も痛くないので、土曜日夕方に大谷渡船に日曜日の予約の電話を入れました。
土曜日の夕方に電話しましたので、当然2番船です。
船長の話では当日は私を入れて4名が2番船ということです。

当日はサンスイ釣具店で朝の5時前にオキアミ2枚と集魚剤、ボイルを着けエサ用に半分買いました。

6時ごろに大谷渡船に到着いたしますと、すでに3名の方が到着していました。
そのうちの滋賀県から来ている方が顔見知りでしたので話をしましたら、今年は平日も来ているが、まだ大きなグレは釣れないということです。
先週の船長の話では40cm以上のグレは20枚ほど釣れているということですが、なかなか1匹釣るのは大変ですね。

そんな話をしていましたら、支度をしていたほかの釣り人が「若狭大島ではグレを釣りましたが、ここではまだ38cmまでです」と言います。
「今日は何故に大島に行かないのですか」と聞きましたら、「平日は人が少ないのでマアマアの磯に着けてくれますが、土日は人でいっぱいでなかなかいい磯では釣れません」ということです。

この方は平日の雨の日に大島に釣行して、二人で40cmオーバーのグレを10匹以上、35cmから上では20匹以上釣るという、信じられないような釣りをされたということです。
40cmオーバーのグレを10匹以上ということでしたら、1日で泊の春のシーズンで釣れるグレ全部を釣ってしまうような勢いです。

湾を挟んだ向こう側はなぜにそんなに釣れるのか不思議ですね。
毎日、そんなにたくさん40cmオーバーのグレが釣れると、グレがいなくなってしまうことはないのでしょうか。

そんな話をしているうちに船が戻ってきて、船長が軽トラックでやってきました。
「今日は磯研の釣り師たちは有名磯には下りていないのでヒナダンや千畳のはなれは空いているで」と船長が言います。
滋賀県の顔見知りの釣り人は、「今日はチヌ釣りをします」といって、手前の磯が希望です。

残ったのは私を入れて3人ですが、ほかの釣り人は「ヒナダン」と「千畳のチョボ」に下りて、私は今年、高切でバラした「千畳のはなれ」に下りることになりました。

船に乗っているときに、昨日の知床沖での遊覧船の事故の話を船長としましたら「なんで波が3mもあるときに出るかな。ほかの船は出んかったということや。普通船は沈むと何かの漂流物はあるやろにな」と船長は言います。
今の時点で26人も行方不明ということは大事故です。
誰か泳いで陸地にでもたどりつければよいと思いましたが、水温が10度無いということですのでこれは厳しい状況のようです。

ホンマに海は甘く見てはいけないです。
今年は泊でも急に海が荒れだして少し怖い目もしました。
磯釣りも危険と隣合わせですので、渡船の乗り降りや、タモで魚を掬うときなど十分に注意をして楽しもうと改めて思いました。

今日の天気です。
風は南東で昼前から4時ごろまで雨の予報です。
波の高さは50cmですが、前日のウネリが少し残っています。

「千畳のはなれ」は久しぶりと思いましたが、今年はここで2回釣っていました。
1月にはマダイを釣っていますし、その後28cmのグレを釣りボーズから逃れていますので、ここは相性のいい磯です。

仕掛は前回と同じです。
ハリス2号に、グレバリ7号です。

釣りを開始したのは6時半ごろです。
ここは前回タナを測った時に、足元からドン深の磯だとわかりましたので、タナは竿1本半から始めました。

道具を組み立てる前にマキエをまきますと、マキエは右にゆっくりと流れます。
タモを出して、仕掛けを作ってウキを足もとに落としますと、ウキは左に流れます。

10分ほどで潮の流れが変わっています。
これは、今日は潮が良くないのではと思いました。

1投目は着けエサが残ってきます。
タナを60cmほど深くします。
数回仕掛けを投入するとようやくオキアミの頭がとられます。
足もとばかり仕掛けを入れますが、アタリが出ませんので竿1本ほど潮下に仕掛けを入れますが、ウキは手前に寄ってきます。

また、潮の流れが変わったようです。
これでは、足元にマキエをして足もと周辺を狙うほうが良いかと思いました。

アタリが出ないまま1時間ほどしたときに、竿1本ほど沖でウキが入りようやく30cmほどのグレが釣れました。
とりあえず、グレが1匹釣れましたのでボーズではありません。

グレが連続で釣れるかと思いましたが、また沈黙してしまいます。
たまに、ウキが入ることもありますがユックリと1mほど入って止まってしまいます。
そこで合わせても空振りです。
どうも、スズメダイがエサを咥えて引っ張っているようです。

その後10時ごろ久しぶりにウキが入り、入ったウキが見えなくなります。
今度は34cmのチヌが釣れました。

 

10時ごろ釣れたチヌ34cm


チヌも連続では釣れません。

今日は潮もはっきりとは流れませんので、何か魚の活性が低いような感じです。
タナを浅くしますとエサが残りますので、タナは竿1本半前後です。
エサが残るときは竿2本までタナを落としました。
大グレが釣れないものかと、ウキをいろんなところに投入しますがエサが残るか、オキアミの頭だけとられるかです。

11時頃になり、疲れてきましたのでハリスを張り替えて飲み物を飲んで休憩をしました。

今日もずっとハリスは2号です。
釣れないのでハリスを細くしたいですが、釣れないのはハリスの問題ではないように思いました。
足もとからドン深の磯ですので、ハリスはもっと細くてもよいかなと思いましたが、またカンダイが掛かるかもしれませんし。

今日は雨の予報でしたが、お昼前から雨が降ってきました。
そう気になるほどではありませんが、雨が強くなるとカッパのフードをかぶり、弱くなるとフードを脱ぎます。
フードがあるとどうも釣りにくいですね。

釣りを再開しますと潮は左に流れます。
チヌが連続で釣れるかと思いましたが、小さいチヌが1匹釣れた後は、チヌらしいアタリはありません。

私は竿を置いてマキエを作り直しました。
マキエを作っているうちにまた潮が変わりました、今度は右に流れます。

この磯は目の前に大きなシモリがあって、その間の水道を潮が流れます。
私はシモリの右側にウキを投げて、マキエをウキの頭にかぶせました。
しばらくして、仕掛けが立った頃もう一度マキエを打とうと思い、バッカンの中を見たところで竿が引っ張られます。

2時間近くアタリがなかったので油断していました。
これはのんびりしたチヌの引きではありません。
魚はすでに水道の中を足もと近くに泳いで来ています。
竿も魚に引っ張られて海に向かっています。
あわててブレーキを使って少し糸を出して、のされた竿を立てます。
足もとの棚の下に潜り込もうとする魚を、竿を沖に突き出して足もとから離します。

これは大グレかと思いましたがそんなに重量感はありません。
魚は糸を出すほどの大きさではないようです。
ただ、足元に突っ込むスピードは速かったです。
竿でタメて、磯の右側でかかった魚を左側まで引っ張ってきて何とか浮かせました。

浮いてきたのはグレですが、引きの割には小さく感じます。
タモを入れようとしてタモに手を伸ばしたところで、また魚は足元の棚の下に入り込もうとします。
私は強引に魚を浮かせてタモに入れました。

タモに入ったのはナント、オナガグレでした。
道理で足もとで良く引いたわけです。
このグレは活かしバッカンのスケールで測りましたら36cmでした。

 

泊では珍しいオナガグレ 36cm


釣ったオナガグレは、先手を取られて最初に足もとの棚に入ろうと突っ込んだ時にハリスに傷がついたと思います。

ハリの上5cmほどのところが根にこすれてザラザラになっています。
まあ、このサイズだったから竿を引っ張られてからでも取り込めたのですね。

それにしてもハリス2号でよかったと思いました。
私のような、よくよそ見をするようなナマクラナな釣り人は、太いハリスでないと駄目ですね。
それにしてもウキが入るところを見逃して残念でした。
泊のオナガグレのアタリはどんな風なものなのでしょうか。
もう1匹オナガグレが釣れないかと、再びシモリの右側に仕掛けを入れますが、もう潮は止まってしまいウキは入りません。

その後は終了前の3時過ぎに、潮がまた右に流れたときに足もとで32cmのクチブトグレが釣れました。
これを最後に私は竿を置きました。

4時の迎えで帰ったのは、2番船の3名を含めて8名でした。
船長からは「遅く来たのに早く帰るな」と言われましたが、最終の5時半まではなかなか気力体力が持ちません。

港に戻って同じ2番船の釣り人に聞きましたら、チヌ狙いの方はチヌ45cmまでを8匹にコッパグレ2匹、大島で大釣りをした方は30cm前後のグレを10匹釣ったということです。

チヌ釣りをした方のタナは竿2本と深かったということでした。
グレを釣った方は3ヒロから4ヒロということでしたので、私よりもずいぶん浅いタナでグレを釣られたようです。
ほかの釣り人もチヌは釣れていますが大グレは出なかったようです。

私は、前回火曜日に44cmのグレを釣ったあと、日曜日に36cmのオナガグレを釣りましたので、まだ勢いはあるかもしれません。
4月、6回目の釣行はオナガグレでした。
ゴールデンウイークも連続で釣行しようと思いますが天気次第ですね。
連日の釣りで少し疲れも感じていますが、気力があれば乗り越えられるでしょう。

 

持ち帰った魚 オナガグレ36cm、クチブト32,30cm、チヌ34cm



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