TOP 釣行記index 次のページを読む

 上野山さんからのリポート
 「久しぶりにグレの入れ食い」

  泊 (福井県)
   2022/05/06

 



ゴールデンウイークの前半は天気が悪く釣りに行けませんでした。

私は天気を見て、5月6日に一人で泊に釣りに行きました。

前日5日は、16人のお客さんが大谷渡船に来たそうですが、6日の予約は私を含めて5名ということです。
出船は朝5時半ですので、例によって朝の3時に目覚ましをかけます。
朝4時前にサンスイ釣具店に行き、オキアミ2枚にボイル半分、集魚剤1袋を買います。
前日のうちに道具を車に積みましたが、しばらく釣りに行っていないと、支度するのが面倒ですね。

大谷渡船には5時ごろに到着します。
船長の話では「昨日はウネリがあって低い磯は下ろさなかった」ということです。
「このところはグレも34cmくらいまでやな。数は釣れるみたいやけど」ということです。
「どこの磯が希望ですか」と船長に言われて、私は今年カンダイとマダイを釣った「ヒナダン」の近くの磯をお願いしました。

釣り客がそろい5時20分に船は出ます。
今日の天候は晴れ、高気圧が抜けていきますので南風です。
波の高さの予報は50cm程度ですが昨日のウネリが残っています。

船はチヌ狙いの釣り人を「アゴゴエ」に下ろして「ヒナダン」方面に向かいます。
まず私が下りて、船は「ヒナダン」に向かうようです。

磯に下りますとウネリでサラシが出ていますので釣れそうな感じです。
タモを組み立てて、活かしバッカンに海水を汲んでマキエを練ります。

仕掛はいつもと同じです。
ハリス2号にグレバリ7号、ウキ下は4ヒロで始めました。

ウキは右に流れますので、カンダイが釣れた潮と同じかと思いましたが、潮は右沖に出ますのでウキは磯際を流れません。
ウキは前回のようにサラシに押されて沈むことはありません。
足もとにマキエを打ちますとスズメダイの群れが出て来ます。
前回よりもエサ取りの活性は高いようです。

1投目からウキが入りますが釣れてきたのは青い色をしたフグです。
このフグは足が速いので厄介です。
しばらくはこのフグが釣れたり、ハリが取られたりします。
マキエを打ちますと寄ってくるフグが見えます。
これだけフグが多いと、今日は釣りにならないかと思いました。

30分ほどしてもフグしか釣れないので、私は潮の下にマキエを打ち、仕掛けをマキエの効いていない潮上のサラシの出ているところに落とす釣り方にしました。
これが良かったのかウキが入り、ようやく28cmのグレが釣れました。
このグレは、これ1匹しか釣れなかった時のために活かしバッカンに入れました。

マキエを打ちますとすぐにスズメダイが集まりますので、仕掛けを潮上にそっと投入して、仕掛けがなじんだ頃にマキエをウキのそばに投入します。
着けエサは毎回とられますので、ウキ下を浅くしますとエサが残ります。
結局ウキ下は4ヒロ前後です。

10時ごろにウキが入って見えなくなり合わせますと魚が掛かりました。
掛かったのは33cmのチヌでした。
この魚も活かしバッカンに入れます。

この頃から大きなボラが出て来ました。
ボラの数は増えてきて10匹くらいになりました。
マキエを打ちますとボラが群がりますので、スズメダイはあまり沖には出なくなりました。

不思議なことにボラは着けエサを食べませんね。
ボラのサイズは60cmほどもありそうですので、これが掛かってしまうと取り込みが大変です。

ウキを沖に入れますと、アタリがないのにエサが取られます。
ウキ下を3ヒロに浅くしてもエサが取られます。
スズメダイはあまり沖に出ていないので、フグがエサを取っているのかと思いました。

偏光グラス越しに沖に打ったマキエをじっと見ますと、ボラの泳ぐ下に沈んで行くマキエの回りが青く見えます。
私はこの青いのは、グレが集まっているのかもしれないと思いました。

私はウキの移動を20cmほどにして、ウキ下を2ヒロほどに浅くしました。
まず足もとにスズメダイ用のマキエを打ち、沖にウキを投入してウキに向かってマキエを打ちます。

仕掛がなじんだ頃に少しウキが入ります。
合わせますと魚が掛かりました。
掛かったのは30cmほどのグレです、このグレはタモで掬いました。
水温が上がったためか30cmのグレでもよく引きます。

この後は、この釣り方でグレが連続で釣れてきます。
釣れてくるのは29cmから32cmほどのグレで毎回タモを入れなくてはなりません。
25cmほどのグレは1匹も釣れません。
この釣れ方ではとても最終の迎えの5時まではマキエが持たないし、忙しくて釣り人も持たないと思いました。

私はグレを10匹ほど釣ったので、オニギリを食べて休憩をしました。
休憩のついでに、釣ったフグにハリを取られて、ハリスが短くなりましたのでハリスも張りなおしました。

新しく使ったのは、しばらく使っていなかった2.5号のハリスです。
これだけ入れ食いになるのでしたらハリス2号も2.5号も変わらないと思ったからです。
ハリスは少し短くして、タナを1.5ヒロほどにしました。

休憩して、活かしバッカンの水を半分ほど入れ替えて釣りを再開です。
5投ほどはフグが釣れて空振りでしたが、マキエの下が青くなりますとまたグレの入れ食いです。

ハリスは張り替えましたが、道糸とサルカンの結び目をくくり直していなかったので、グレを20匹ほど釣ったあとに、少し大きい魚が掛かってウキ止めの下から道糸が切れてしまいました。
休憩の時に道糸もくくり直さないといけませんね。

見回りに来た船長には3時の迎えで帰るといっておきましたが、2時前にはマキエが無くなってきました。
私は活かしバッカンの水を替えて少し休憩をしました。

今日は久しぶりにグレの入れ食いになりました。
入れ食いは次から次にウキが入るので楽しいのですが、釣り人はしんどいですね。
こうなると遊びというよりは漁のような感じです。

2時過ぎに釣りを終えて、鬼嫁に電話をかけてグレの貰い手を聞いてみました。
私がいつも行く散髪屋のご主人も、グレを5枚ほどもらうということでしたので、チヌ1匹とグレを10匹持って帰ることにしました。

活かしバッカンの中はグレだらけです。
結局28から32cmのグレを25匹ほど活かしバッカンに入れましたが、半分以上は放流しました。

私はチヌ1匹とグレ10匹を締めて、氷の入っている磯クーラーに入れました。
釣りを終えて、道具を片付けて、バッカンを洗って魚を締めていると30分くらいすぐにたちます。
手を洗って一息つきますと迎えの船が見えました。

前回、4月24日の釣りでのタナは竿2本と深かったですが、この2週間弱で水温が上がってグレのタナは2ヒロとなりました。
次回も浅いタナでの入れ食いでしたら、半日の釣りでないと体がもたないなと思いました。

 

チヌ33cm1匹、グレ29から32cm10匹を持ち帰りました



TOP 釣行記index 次のページを読む