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 上野山さんからのリポート
 「天気予報は大外れ

  敦賀半島の地磯 (福井県)
   2022/12/06

 


12月になり急に寒くなりました。
敦賀の山の上にも白く雪が積もっています。
毎年この時期になると釣行する、敦賀半島の崖を降りる地磯に行ってきました。

釣りに行きましたのは12月6日の火曜日です。
なぜに火曜日かといいますと、6日の火曜日はサンスイ釣り具店の休みの日です。
御主人のM君が釣りに行くということで同行させてもらいました。

当地は「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があるほど、この時期の天気は不安定です。
6日の天気予報は西の風が強く波は3mということです。
午前中は雨ですが、昼からは曇りで夕方からまた雨ということです。

M君が朝に用事があるということですので、出発は11時としました。
午前中は妙に暖かい南風が吹いています。
10時過ぎには雨も上がってきましたので、これはいい釣り日和だと思いました。

釣りの服装のまま少し仕事をしてから11時前に店につきますと、すぐにM君が店から出てきて車に荷物を積み込みます。
今日は背負子に荷物をくくって崖を降りますので、荷物は少なめということでエサはオキアミ1枚に5倍増グレ1袋としました。

タモと氷の入った磯クーラーをM君が持ってくれるので私は楽です。
11時過ぎに敦賀半島の釣り場の上に車を止めますが、だれも釣り人はいないようです。
雨雲レーダーを見ますと、ちょうど降り出した雨雲は5分ほどで過ぎ去るようですので車の中で少し待ちます。

雨がやみましたので支度をして崖を降ります。
M君は「暑いと思うので上着は脱ぎます」と言って半そでシャツ1枚になっています。

崖を降り始めて10分ほどしましたら、また雨が降ってきます。
そのまま少し歩きましたがアタリが薄暗くなるほどの強い雨ですので、背負子を下してカッパを出してとりあえずカッパの上を着ました。

波打ち際まで降りてから、私は木の下でカッパの下をはきました。
さっきの雨雲レーダーは何だったのでしょうか。

磯につきますと、湾の向かい側の海岸にはすごい波しぶきが上がっていますが、風裏のこちら側では少しウネリが来る程度です。
雨は小降りになり、降り続いていますが風がないので釣りやすそうな感じです。

今日の仕掛けです
竿はいつものアテンダー1.5号、道糸2.5号、ハリス2号、ウキは2Bとしてハリスと道糸は直結します。
2Bのオモリをウキゴムの下にかみつけます。
ハリはグレバリ6号、ウキ下は3ヒロで始めました。
付けエサは小さいボイルのオキアミを使います。

ウネリのためか海は濁っています。
足元にマキエを打ちますがエサ取りは見えません。
少し水温が下がったのでしょうか。

私は竿2本ほど沖にウキを投入しました。
ウキの頭にマキエを打ちます。
仕掛けがなじみますとウキはゆっくりと右に流れます。
今日は大きな魚が釣れると思うので、ハリスは2号でやります」とM君が言いましたので、私もハリス2号で始めました。

1投目からゆっくりとウキが入りますので合わせましたが空振りです。
2投目も同じようにウキが沈み、少し待ってから合わせますと魚が掛かりましたが弱い手ごたえです。
上がってきたのは6cmほどの真鯛の子です。

そのうちスズメダイもマキエの下に出てきました。
M君のいう大きな魚とは真鯛、チヌ、グレの大型と思いますのでタナは少し深めの3ヒロとしましたが、連続で真鯛の子が釣れます。
遅れて始めましたM君も隣で真鯛の子を釣っているようです。

これでは、グレかチヌが寄ってくるまではこれを釣っているしかないと思いました。
たまに、足元にマキエを打ってもスズメダイが出てこない時もありますので、何か大きな魚がいるのかもしれません。

釣りを始めて1時間ほどして竿3本ほど沖に入れたウキがゆっくりと入ります。
これは、真鯛の子のアタリだと思い合わせますとグレの引きです。
抜き上げましたのは26cmのグレです。
今日はあまり釣れないかもしれないと思い、この魚は持って帰ることにしました。

 

12時ごろに釣れたグレ26cm


その後は22,3cmのグレが釣れてきますが、なかなか30cmのグレは釣れません。

M君は足元から竿1本あたりを釣っていますが、連続で真鯛の子が釣れているようです。
ウキ下を聞きますと3ヒロ程度ということです。

車を降りたときは、まだぬるい南風でしたが、今は強い西風が吹いています。
時折、山を回って風が吹きこんできます。
雨に当たってもいいように、冬の服装で釣りに来ましたのでそう寒くはありませんが、手がかじかんできます。

そのうちアラレが降ってきました。
どうも頭の上を前線が通過しているような天気です。
雷が鳴らないか心配です。

雨で道糸が竿に張り付きウキが飛ばないので、私は重い3Bのウキにウキを交換しました。
雨の中ずっと釣りをしていますが、私には木っ端グレ、M君には真鯛の子という状況が続きます。

2時半ごろになりM君が竿のガイドがトラブったということで竿を交換するようです。
私一人で釣りをしていますと、M君が休憩しながら横で見ていました。
私はもう20匹以上木っ端グレを釣っています。

ウキが入り、また木っ端グレが掛かったと思いリールを巻いてきました。
海面から上にウキが出ていましたので、掛ったのは20cmほどのグレだと思います。
ですが、足元まで寄ってきたときに竿がいきなり引き込まれます。
私は掛かったのは30cmほどのグレだったのかと思い、竿を起こそうとしましたが、魚に強く引かれて竿が一直線になり「パシッ」という音を立てて道糸から切れてしまいました。

私は何が起こったのかと思いました。
足元を流れているウキは、横にいたM君がタモですくってくれました。
「今のは、掛かったグレをスズキが食ったのではないですかね」とM君が言います。
たまにマキエを打ってもスズメダイが出てこなかったのは、大型のスズキが足元にいたからかもしれませんね。
M君の「今日は大きな魚が来ると思うよ」という予言は当たりましたが、まさかグレを食ってくるような魚が来るとは思いませんでした。

3時ごろになり隣のM君の竿が曲がります。
「竿を1号にしたのでタモがいります」とM君が言いますのでタモを渡しますと、釣れたのは29cmのグレです。

沖よりも足元がいいのかと思い、足元にウキを落としますが私に釣れたのは10cmほどのミニグレです。
次はいつもの真鯛の子です。
中々うまくはいきません。

M君は少しして28cmほどのグレを釣りました。
足元のほうが大きなグレが釣れますが、なかなか連続というわけにはいかないようです。
その後はゆっくりとウキが入り20cmほどのアジも釣れます。
私は沖を釣って25cmほどのグレを追加しました。
私は足元では持って帰る魚はアジしか釣れませんでした。

暗くなって崖を上る道が見えなくなるとかなわないということで、我々は4時過ぎに竿を置きました。
天気予報の「午後は曇り、夕方から雨」の予報は大外れで、大風、大雨とアラレの降る中の釣りとなりましたが、バラシもあり、久しぶりにM君と話しながらの釣りでしたので楽しかったです。

こんな天気の日に崖を降りて釣りをする釣り人は、そういないと思います。
今日の我々は、いわゆる「釣りバカ」ですね。

帰りはM君の背負う氷と魚の入った磯クーラーが重いので、私はM君の竿袋を持って崖を上がりました。
いつもフーフーいって崖を上がった後に、あと何年この釣り場に来ることができるかなと思ってしまいます。

私はもう1回この釣り場に来て次回こそ30cmのグレを釣ろうと思いました。
なんなら、真鯛の子を餌にして糸を切っていったスズキを釣ってみたいものです。

 

M君と二人の釣果、M君はグレ26から29cm4枚、アジ2
私はグレ24から26cm4枚、アジ1匹 23cmまでのグレは30匹ほど放流しました


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