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 上野山さんからのリポート
 「思い切って仕掛けを替える」

  舞鶴の野原 (京都府)
   2024/04/29
  

田井の位置


427日に81cmの真鯛を釣り上げた余韻に浸る間もなく、中1日置いてFさんと野原に釣行いたしました。
エサ取りが活発になるまでが釣りやすい時期ですので、今行かなくていつ行くのかという思いで睡眠不足のなか釣りの修行に励む毎日です。

野原の岩崎渡船の出船時間は30分早まって5時ということです。
4時過ぎに到着しようと思いますと敦賀を2時に出なければなりません。
前日は12時40分に目覚ましをかけて、9時過ぎに布団に入りましたがなかなか寝付けないうちに起きる時間となってしまいました。

1日の釣で疲れていますが支度をしてサンスイ釣り具店に餌を取りに行きます。
今日は暖かくなるというので上はシャツ1枚です。
夕方から雨が降るというのでカッパの上下も持ちました。

Fさんと合流しますが集魚剤を忘れたといいますので、Fさんの自宅まで行ってからの出発となりました。
連休中の道はトラックがいないので、野原まで1時間50分ほどで到着いたしました。

待合室に入りますと大阪のクラブの方がたくさんおられます。
今日は大会があるそうで、「地ヒンデ」、「沖ヒンデ」はクラブが貸切るそうです。

船長が来て「昨日はハリス2.5号で何回も飛ばされたそうや。何かわからんけれども尾長グレかもしれんな。クチブトグレの50cmオーバーも出たで」といいます。
皆さんこの話を聞いて気合が入ります。

5時前に待合所を出ます。
今日はクラブの方を含めて20名程度の釣り客です。

天候は南の風で曇り、夕方から雨の予報です。
海はベタ凪です。

港を出ますと船は「ヒンデ」方面に向かい、クラブの方を下ろします。
ここで11名の方がおりました。

次に船長が「Fさんたち前に行って、次下りるよ」といわれました。
我々は昨年も下りた「アレスのチョボ」に下りました。

前回、私は野原でカンダイの53cmを釣っていますので、また何か大きな魚が来るかもしれないと思い道糸3号の仕掛けを用意しました。

どうも「アレスのチョボ」は1級磯という割に大物が釣れる雰囲気がいたしません。
ワンドの中にあるような磯のためでしょうか。
1年前と同じようにFさんが磯の高いところ、私が1段下がったところから反対向きに釣りました。

今日の仕掛けです。
竿は前回と同じマスターグレ尾長、道糸3号、ハリス2.5号、ハリはザロック7号としました。
小粒の3Bのウキで、タナは4ヒロと少しです。

マキエをまきますとスズメダイが出てきます。
1投目からオキアミの頭がとられます。
ユックリとウキが沈むスズメダイのアタリも出ます。

私はウキ下を60cmほど浅くしました。
そのうちスズメダイの下に青い魚が見え始めました。

どうもグレのようです。
Fさんもグレが見えるといっています。
だんだんグレの数が多くなり、マキエを打ちますと見た目で2,30匹のグレがマキエの下に集まっている状態です。
木っ端グレに混じって30cm半ばくらい大きさのグレも見えます。

しかしグレは食いつきません。
タナが違うのかと、ウキ止めを下げてタナをハリス分だけにしてもグレは釣れません。
何かスイッチが入らないと、この見えているグレは釣れないのでしょう。

私はタナを3ヒロに戻して仕掛けを入れました。

7時ごろにようやくウキがスッと入りグレが釣れました。
釣れたのは30cmのグレです。

グレを釣るのは久しぶりです。
「ようやく1匹目が釣れました。これしか釣れないかもですね」とFさんに言いました。

 

久しぶりのクチブトグレ 30cm


反対方向で竿を出しているFさんは45cmほどのチヌを釣り上げた後「グレが見えるけれども釣れない。どうも40cmオーバーのグレもいるみたいや」といっています。
その後25cmほどの木っ端尾長グレを釣ったようです 

その後もグレが見えていますが釣れません。
これは釣れないと思い10時ごろに休憩をしておにぎりを食べました。
食べて休憩をしていますと急に眠くなってきたので、Fさんに少し寝るよといって岩のくぼみに座って寝ました。
狭い磯ですので座って寝るしかありません。 

30分ほど寝て少しすっきりしましたが、2日前の千島の釣で疲れています。
私は予備の軽い竿を使おうと思いました。 

午後の仕掛けです
竿はデニオス1.25号、道糸2.5号、ハリス1.75号、ハリはフカセグレ6号としました。
ジンタンを追加して3ヒロからゆっくりとウキが沈むようにしました。 

時刻は1時ごろです。
沖目に投げたウキが沈みだしてスッと消えます。
合わせますと久しぶりのグレの引きです。

釣れたのは28cmのクチブトグレです。
Fさんに「グレが釣れたけどマグレかもしれんわ」といいます。
もう1匹同サイズが釣れた後は又何も釣れない時間が続きます。 

時々ウキがゆっくりと入りますが、スズメダイが引っ張っているかフグです。
今日はフグにハリを5,6本とられています。 

2時過ぎになり、スズメダイを沖に集めて手前にウキを投入しました。
ウキが沈んで行って見えなくなって竿にガンとアタリが来ました。 

とっさに合わせますとなかなかの引きです。
魚が足もとに突っ込むのをいなそうとしますが、竿が柔らかいのでなかなかうまくいきません。
沖に向けて竿を突き出して、ハリスが足元の岩に当たるのを防ぎます。 

魚はよく走りますが、ブレーキでやり取りするようなサイズではありません。
竿でためてユックリと魚を上げてきますと、これは久しぶりの尾長グレです。
活かしバッカンのスケールを2cmほどはみ出しているので37cmでしょうか。 

1年前もこの場所で尾長グレの34cmを釣っています。
ここは私にとっては尾長グレの釣れる場所なのでしょう。

 

37cmの尾長グレ


その後はマキエを打ってもグレは見えなくなりました。
何かの拍子にグレは釣れるのですが、なかなか連続では釣れません。 
その後は3時過ぎに35cmのチヌが1匹釣れました。

3時半ごろから雨が降り始めました。
予報よりも早かったです。
我々は4時前には竿を置き、道具を片付けました。 

今日の私の釣果です
尾長グレ37、クチブト28から30cmを3枚、チヌ35cm1枚でした。

Fさんはチヌ45cm1匹でした。
Fさんには28cmのグレを1枚貰ってもらいました。 

今日はグレがたくさん見えているのに釣れないということで、あらたてグレ釣りの難しさを感じました。
昼からはハリスを細くして、ハリの号数を落としたので尾長グレが釣れたのかとも思いました。
思い切って仕掛けを替えるという決断も大切ですね。 

家に帰って嫁に「魚が途切れないので毎日のオカズがあるね」といいますと「アンタ、ラストスパートといって釣りに行きまくっているけど,単にスパートしてるだけと違うんか」と言われてしまいました。

まあ、気力があるうちは磯に立とうと思います。
天気が悪いのでしばらく休養です。



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