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| 上野山さんからのリポート 「朝5時から12時間も立って釣る」
 
 宇久 (福井県)
 2024/05/03
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 5月3日はFさんから再び誘いがあり、宇久の谷久渡船で千島に釣りに行きました。
 今回は4人で行くことになりました。
 メンバーは私とFさんに、以前サンスイ釣り具店でアルバイトをしていたA君と4月11日に泊に一緒に釣行したH君です。
 A君は以前一緒に堤防に釣りに行ったときに「40センチのグレが釣れたー」と大声で叫んだので、私がタモを持って掬いに行きますと、無事タモに収まったのは32cmのグレでした。この話からもダイタイ彼の実力はわかるでしょう。
 谷久渡船の出船は30分早まって4時半ということです。Fさんの話では当日千島に行くのはルアーの釣り客を含めて8人だそうです。
 ルアーの釣り客は「白グリ」、二人組が「恋月」を希望との話です。
 我々は「黒グリ」周辺の磯で釣ることになりそうです。
 3日の2時半に待ち合わせのサンスイ釣り具店にA君が軽トラックで来ましたので、軽トラックに荷物を積み込みます。H君は単独で宇久に行くことになりました。
 H君には事前にラインで「真鯛狙いなら竿は2号以上、ハリス3号以上必要」と送りましたが今日はどんな仕掛けで臨むでしょうか。私の釣行記を読んでH君の期待は膨らんでいることと思います。
 敦賀から宇久に行く道中では、われわれの後で軽トラを運転していたA君が道を間違えてなかなかこないので、車を止めて電話で確認をするという珍道中の始まりとなりました。なにかこの先の釣りに暗雲が垂れ込めます。
 4時ごろに谷久渡船の駐車場に到着してH君と合流します。 船の中で「昨日は田植えで,今日は夕方5時までの釣、明日は地区の祭りでへとへとになります」とH君は言っていましたが、イベントが続くということは、人生充実しているということですね。また、好きだからこそ朝5時からの12時間の釣りもできるのですね。
 祝日とあって谷久渡船の駐車場はいっぱいです。皆さん荷物を下ろして上にあります予備の駐車場まで戻ります。
 今日はルアーやイカ釣りの釣り人もいます。
 釣り人とバッカン、クーラーなどの道具を満載した船は4時半過ぎに港を出ました。先ず、イカ釣りの釣り人を下ろし、順にルアーの釣り人、フカセ釣の釣り人と磯着けします。
 残った我々8人は千島に向かいます。千島に近づきますと「恋月」にはすでに釣り人がいます。
 これは小川から渡したようです。
 船の舳先にいる大きなタモ網を持ったルアーの釣り人に「今日は、何を狙っているのですか」と聞きますと「スズキ、青物ですが、アコウなんかも昨年は釣れましたのでそちらも」ということです。この方たちは昨年も千島に来ているのですね。
 まず初めにルアーの二人組を「白グリ」に下ろします。次に「白グリのチョボ」にFさんとA君が下ります。
 H君は黒グリの横の「カメ」に下りました。
 私は「黒グリ」に下りました。
 隣の「カメ」のH君とは話ができる距離です。
 天候は晴れで南の微風です。波はありませんが、時折ウネリが来ますのでサラシが出て釣れそうな感じです。
 今日の仕掛けです。前回81cm真鯛を釣った時と同じで道糸3号、ハリス3号にグレバリ7号としました。
 釣る時間が長いので集魚剤の増量用として、サンスイ釣り具でパン粉を買って持ってきました。
 釣を開始したのは明るくなった6時前です。足もとにマキエを打ちます。
 早速スズメダイが出てきます。
 ウキ下は竿1本半から始めましたがスズメダイに餌をとられますので少しずつタナを浅くします。サラシが出て潮も常神半島に向かって流れますので釣れそうな感じですが、アタリは出ません。
 沖に遠投してウキが入っても、ユックリとウキが入るアタリでベラが釣れてきます。
 1時間ほどしてこれは何か条件が悪いのではないかと思えてきました。ハリスにジンタンを打って仕掛けがなじむと少しウキが沈むように調整いたしました。
 隣のH君に聞きますとエサは取られるということです。
 8時ごろに白グリのチョボからFさんとA君が歩いて白グリの端に来ました。大声なら聞こえる距離です。
 「なんか釣れたか」と聞きますので「何も釣れない」と手を振ってジェスチャーで答えます。白グリのチョボ」も釣れていないのでしょう。
 二人はルアーの釣り人と話をして戻ります。
 二人が向こうを向いた時に足元で少し沈んだウキが入ります。合わせますと久しぶりにベラ以外の引きです。
 掛ったのは30cmほどのグレです。1匹目ということで私はタモで掬いました。
 
              
                
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                  | 1匹目はクチブトグレ 29cm |  ハリス3号で29cmのクチブトグレを釣りました。 「よし、この調子」と仕掛けを投入しますが、また沈黙が続きます。グレが1匹しかおらんことはないやろと思いますが、タナを変えてもグレは釣れません。
 私はサラシの出る正面だけではなく、波の静かな右側を釣ってみようと思いました。
 マキエを打ってウキを右側に投入します。仕掛けがなじみますとウキがユックリと沈みます。
 
 1回目はエサがついてきます。
 スズメダイは正面側のマキエについていて右側までは出てこないようです。
 スズメダイとの駆け引きも重要です。
 2投目にユックリと沈んでいったウキのスピードが急に速くなります。合わせますとベラではない引きですが、そう大きくありません。
 足元まで寄せますと色が白いです。
 掛ったのは30cmほどの真鯛でした。
 ハリス3号ですのでもう少し大きいのが掛かってほしいところです。
 
              
                
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                  | 真鯛30cm |  釣れた真鯛は締めて氷の入っている磯クーラーに入れました。
 真鯛が続くかと思いましたが、アタリは出ません。しかしこの10分ほどで急に魚が2匹釣れました。
 何か海の状態が変わったのでしょうか。
 9時過ぎにH君が「トウチャン、魚釣ったで」といいますので横を見ますとH君のタモに魚が入っています。「俺はあんたのトウチャンではない」といいたいところです。
 まあ、18歳も年の差がありますのでトウチャンでも通じますね。
 自分の年を感じてしまいます。
 この年でよく朝5時から12時間も立って釣りをするなと自分で思います。
 H君のタモに入ったのは、いつものサイズの35cmほどのカンダイです。H君は釣ったカンダイを放流しました。
 この後は私もH君も釣れない時間が続きます。今日はベラがタマに釣れますがフグが1匹も釣れません。
 これも何か釣れない原因なのでしょうか。
 フグが釣れないので昼になってもまだハリは2本目です。
 午後になり、私はハリスを2.5号としました。
 
 3時ごろになり休憩してパンを食べながらH君を見ていましたら竿が曲がっています。
 のされるほどではないので大型真鯛ではないようです。
 
 一呼吸おいて曲げていた竿が跳ね返ります。
 「アアーハリ外れです」とH君が言います。
 「ウキが沈んで見えなくなってから合わせましたがダメでした」ということです。
 「ウキ下はどれだけ」と聞きますと「3ヒロから沈めています」ということです。
 3時半ごろに右側を向いて釣っていて、沈めていたウキが入り合わせますと魚が掛かりました。手ごたえはそう大きくないですがこれはグレかもしれないという引きです。
 浮かせますと、これもいつものサイズのチヌです。
 釣れたチヌは37cmでした。
 4時前には「もう飽きてきました」とH君が言います。魚が良く釣れる状態でしたらアット言う間に時間はたちますが、釣れないと時間はたたないですね。
 たまに魚が釣れるときは何か海の状態が違うのでしょうね。
 4時前からは向かい風の北風に向かってウキが流れるようないい潮となりましたが、スズメダイにオキアミの頭を取られるかエサが残るかです。エサが残るのなら大きな魚がいるかと思い、タナを深くして釣りますがアタリは出ません。
 やがて4時半になり竿を置きました。
 今日の4人の釣果です。
 Fさんチヌ43,39cmの2枚、私クチブトグレ29、真鯛30、チヌ37cmの3枚、H君シマダイ26cm、カンダイ35cm(放流)、A君チヌ47cmでした。
 帰りの船の中で「さすがに5時まではしんどいですね」とA君に言いましたら「私にとってはそんなことはないです。チヌが釣れたのは4時10分ごろでした。3時に迎えが来たらボーズでした」ということです。A君にとって5時の迎えでボーズを逃れられたということです。
 H君は初めて来る千島に「なんか四国の磯みたいで大物の釣れそうな感じがしますね」といっていましたが、今日のような日もあります。いや私にとっては今までボーズが続いていた千島は、今日のような日はまだマシなほうです。私は今まで千島では前回の81cmの真鯛以外はほとんど釣っていないので,30cmほどの魚3匹でも充分という感じです。
 
              
                
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                  | 隣のH君が「黒グリ」の写真を撮ってくれた 奥は常神半島 |  4人の珍道中はボーズではなかったけれども、狙いの大真鯛も大グレも釣れなかったという結果でした。二人組でそれぞれ話をしながら磯釣りをして、懇親を深めたのが良かったというところでしょうか。
 釣れる日もあれば釣れない日もありますね。(釣れない日のほうが多いですが・・・)
 H君は釣れなかったですが「また誘ってください。野原にも行ってみたいです」とやる気満々です。H君が運転してくれるなら野原もありかなと思いました。
 いつものように、次回に期待です。
 
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