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上野山さんからのリポート
「令和7年の初釣り 2日目」
熊野 (三重県)
2025/01/04
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熊野2日目です
この日も4時半に起きてコンビニで朝食と昼食を買います。
6時前に港に行きますと今日は前日ほどの車はありません。
今日の川崎渡船のお客さんは12人ほどです。
船が岸壁に着けたので乗り込もうとしますと「Fさんたちは最後に乗って。一番先につけるから」と言われます。
常連の方から「アンタらはゲンゴロウという磯に着けると思いますよ。あそこはようグレが釣れる磯です」と言われます。
私はこの言葉を聞いて、もうグレは釣ったような気持ちになりました。
昨日のように沖合でもう一艘と合流しますと猛スピードで船は走ります。
船は地方の磯に向かいます。
手早く荷物を下ろして磯を見渡しますと、昨日よりも釣り場所が低い分やりやすそうです。
ゲンゴロウからみたマブリカ方面
Fさんが船着きで釣り、私はそこから10mほど離れた場所で竿を出すことにしました。
磯に上がった時はまだ薄暗かったので、まずマキエの用意をします。
マキエは昨日1/3ほど残りましたので、渡船屋の近くの釣具店でオキアミ1枚を購入しました。
それに集魚剤を1袋加えます。
今日は満潮が9時過ぎですので、この後しばらくは潮が上がってきます。
地方の磯ですので今日は風が当たらずに釣りができそうです。
マキエをまくと左に潮が流れているようです。
Fさんは先に仕掛けを作って竿を出しています。
私は活かしバッカンに海水を汲んだりしてゆっくりと支度をしました。
私の釣り場所 釣るスペースはバッカンの横だけ
今日の仕掛けは前日と同じです。
タナは竿1本、ハリス2.5号で始めました。
ウキを正面に投入しますとゆっくりと左に流れます。
10mほど流して仕掛けを上げますとエサがありません。
Fさんが「キタマクラにハリのチモトをかじられるわ」と言っています。
エサをつけなおして同じようにウキを流しますと5mほど流れてウキが入ります。
合わせますと強烈な引きです。
スプールが逆転してジーと糸が出ます。
ブレーキで糸を出して竿を起こします。
強い引きですが魚は寄ってきます。
私の前を超えて右側に魚が行ってウキが見えたところでフッと軽くなります。
見た感じでは青い感じの魚でした。
「それはアオブダイではないの」とFさんが言います。
仕掛けを見ますとハリがついていますので、ハリ外れのようです。
私はエサをつけなおしてウキを再度投入しました。
同じ様にウキが5mほど流れたときにまたアタリです。
合わせますと同じように強い引きです。
ハリス2.5号なので強引に寄せますと魚はまた私の前を通り過ぎてFさんの前に行きます。
今度は獲れそうです。
ウキが見えて魚も浮いてきました。
一瞬尾長グレではないかと思いましたが、「アラーこれはイズスミやね」とタモを持ったFさんが言います。
この魚はタモ入れ寸前にハリのチモトからハリスが切れました。
「バラしたのは50cmの尾長グレかもしれんな」と私はFさんに向かってにやにやしながら言いました。
磯にあげて確認しないことにはイズスミも尾長グレもかたちは似たようなものですね。
今日は朝から魚の活性も高そうなので、今日こそグレが釣れるかと思いましたら、その後はエサがとられるばかりです。
毎回エサが取られますので私はタナを2ヒロほどとしましたが、それでもエサは取られます。
Fさんはウキが左に流れて、私と仕掛けがもつれるということで場所を移動しました。
エサがとられているうちに時刻は10時ごろになりました。
朝の出だしに2回バラした後はウキにアタリが出ません。
昨日と同じように10時過ぎから風が吹き出します。
回ってきた北風が横から磯に吹き付けます。
私はこれではウキが風に押されてうまく流れないと思い、昨日のようにハリスにジンタンを打って仕掛けを沈めました。
ウキを沈めてリールのベールを起こして道糸でアタリを取ります。
この仕掛けに変えて2投目でしょうか。
ウキが沈んで行って10秒ほどして道糸がスーと出ていきます。
合わせますと弱い手ごたえですが魚が掛かっています。
ひらひらと上がってきましたのは23cmほどの尾長グレです。
熊野では初めてのグレですがこの魚は放流しました。
その直後にまた道糸が走り今度はいい手ごたえですが、やり取りの途中で竿をたたきます。
タモに入ったのは37cmほどのアイゴです。
この魚はハリをはずして放流しました。
10時半ごろ釣れたアイゴ
時合でしょうか、魚が連続で釣れました。
それから3投目くらいでまた道糸が飛び出します。
これは強烈な引きです。
ブレーキを使って竿を立てます。
魚はなかなか寄ってきません。
右に行ったり左に行ったりする魚を徐々に寄せてきます。
足元まで魚が来た時に正体がわかりました。
この魚は懐かしいキバンドウ君でした。
タモで取り込もうとしたときにフッと軽くなりました。
今度はハリスから切れていました。
切れた部分は根ずれでザラザラになっていました。
私は切れたハリスを張りなおしましたが、今日はなかなか持って帰る魚が釣れません。
ハリスを直して釣りを再開します。
3投目くらいでまた道糸が出ます。
合わせますとこれもいい引きです。
ですがあまり走り回りません。
あまり抵抗せずに上がってきた魚は銀色です。
私はまたヘダイが釣れたのかと思いました。
足もとに浮いてきたのはなんとチヌです。
わざわざ熊野まで来てチヌかと脱力してしまいます。
このチヌは40cmほどでした。
それにしても頭を振らない魚でしたので、私は掛かったのは35cmくらいのグレかと思っていました。
熊野のグレ1匹のハードルは高いですね。
このチヌはきれいな魚体でしたが放流しました。
気を取り直してウキを投入しますが時合が終わったのか、エサがとられます。
魚も釣れましたので私は集中して釣りをしますが、ウキを近めに投げても沖に投げてもアタリは出ません。
時刻は12時を過ぎました。
残り時間はあと1時間少々です。
沖にウキを投入して道糸を張っていましたら、スプールから道糸が飛び出します。
これは、アタリと合わせますと久しぶりにいい手ごたえです。
マスターモデル尾長が根元から曲がります。
魚が突っ込みますので、思わずこれは尾長グレかと思ってしまいます。
魚は横に突っ込みますが竿を倒して対応します。
やがて魚は足元まで寄ってきます。
ぼんやり見える魚は、なんとなく色が茶色く見えます。
タモに入ったのは釣り人生で2回目に釣るニセカンランハギでした。
前回は5年ほど前に四国で釣っています。
それにしてもよく引く魚です。
ニセカンランハギ 尾長グレみたいな引きだ
掛った感じでは45cmほどの魚かと思いましたが、タモに入ったのは35cmほどでした。
引きだけでしたら40cmの尾長以上ではないでしょうか。
この魚はハリをはずして放流しました。
この後1時過ぎまで粘りましたがアタリはありませんでした。
我々は1時20分ごろに竿を置きました。
今日は23cmの尾長グレが釣れて、ようやく熊野でグレを釣りましたがここでグレを釣るのは難しいですね。
私はレバーブレーキを何度も使いましたので、魚の引きを味わえて楽しい1日でした。
毎日雨か雪の天候の地で暮らしていますと、雲一つない空の下で釣りができることが一番の喜びでした。
Fさんは今日25cmほどの尾長グレを2匹釣ったので持って帰るということでした。
私は今日チヌを放流しましたのでボーズということです。
私は熊野ではなかなかグレが釣れません。
釣れないから面白いのかもしれません。
熊野での2日間の釣で、持って帰る魚はヘダイ1匹ですが、以前の釣行に比べると釣果があっただけでも1歩前進かもしれません。
また、熊野に挑戦したいものです。
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