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| 上野山さんからのリポート 「雨の中、べラ2匹、御五神1日目」
 
 御五神 (愛媛県)
 2019/01/12
 
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 1月12日から2日間、愛媛県の御五神にFさんと釣行いたしました。御五神に釣り場を決めましたのは、Fさんが各渡船のホームページをチェックした結果、御五神が一番釣れているのではないかという単純な理由です。
 
 以前、御五神には2011年の1月と2月に釣行しております。
 1回目はボーズでしたが2回目は釣行記No161「借りは充分返してお釣りが来た、2日目」にあるように、私は真鯛を2枚に40オーバーのグレ2匹を釣り上げて、石橋渡船の竿頭になるというツキがありました。
 釣行記にもありますように、沖の根に入った真鯛を見回りに来た渡船に乗って真上から引っ張って取り込んだことも懐かしい思い出です。
 釣行記には、今回同行したFさんやサンスイ釣具のご主人の写真もありますが8年前ですので、私も含めて皆さん今よりずいぶん若いですね。
 天気予報では12日の土曜日は、四国の沖合を低気圧が通り雨のち曇りですが、そう大きな低気圧ではないので釣りは出来るだろうということで、金曜日の7時前にサンスイ釣具店でFさんと待ち合わせました。12日は雨ですので靴に水が入るとかなわないのでブーツを持ちました。
 今回はいつものように淡路島を通らずに、山陽道を通って瀬戸大橋を渡るルートで行くことにしました。そのルートの方が、高速料金が安いということで運転のしやすさよりも料金の安さでルートを変更いたしました。
 石橋渡船さんの駐車場には2時前に到着いたしました。車は10台ほど止まっています。
 我々は寝袋にくるまって3時間ほど仮眠いたしました。
 出船は6時10分ということですので、5時半ごろに着替えをはじめます。
 外は雨が落ちていますので車の中で着替えをいたします。
 雨の中の釣りは久しぶりです。
 雨は降っていますが風が無いのでそう寒くは感じません。
 私は磯では寒くなると思いカイロを背中に貼りました。
 6時前になりますと雨の中を皆さん船に荷物を積み込んでいます。
 我々は最後のほうで荷物を船に積み込みました。
 出船前に駐車場に来た船長と話をしますと、今日は雨のためかキャンセルが出たのでお客さんは20名ほどということです。船に乗りますと、船室には10名ほどしか入れないので我々は後ろの天幕の下の横に渡してある板に座りました。
 
 船が止まっているうちは、雨は天幕に落ちていましたが、船が動き出しますと雨は容赦なく前から当たってきます。
 私とFさんは体を寄せ合って雨に打たれていました。
 雨風に打たれてゴアテックスのカッパを着ていても体温を奪われます。
 しかも、私のカッパは購入してからもう4,5年たっていますので雨粒をはじきません。
 なんだか生地に雨がそのまましみこんでいるように思えます。
 まるで寒修行のようなつらい体験です。
 これを乗り越えれば大グレが待っていてくれるのでしょうか。
 
 7時前になりようやく船は竹ケ島に渡し始めました。
 その後船は寝床のほうに向かいます。
 ここで3組ほど渡した後にFさんの名前が呼ばれました。
 我々の磯は寝床の8番の胴でした。磯に上がってみますと集魚剤をまき散らかした跡が残っていてなんとも臭い磯でした。
 水たまりには魚の死骸も浮いていますし、ゴミが散乱しています。
 
 船長が磯の裏側でもやれると言っておりましたので、磯の裏側を見に行きます。
 こちらは北向きの磯ですので、北西の風が吹けば波で磯が洗われるので磯はきれいです。
 私は釣れなくてもいいからこちら側で竿を出そうと思いました。
 表の船着きの潮は緩そうでしたが、磯の裏側は潮が流れています。
 今日は昼までコミ潮ですので船着きはアテ潮になります。
 
 
              
                
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                  | 寝床8番の裏側 潮が流れている  雨の中の釣り |  私とFさんは8番の後ろ向きで並んで竿を出しました。雨は小やみになりましたがまだポツポツと落ちてきます。
 
 今日の仕掛けです。
 大物に備えて竿はアテンダーUの2号、リールはレマーレ、道糸4号にハリスも4号です。
 ウキは釣研の小粒の3Bのもの、オモリ3Bをサルカンの上に着けます。
 ハリはグレバリの8号としました。
 まずウキ下は3ヒロとしました。
 潮は向かいの磯との間を左から右に川のように流れています。私はマキエを足元に投げてみましたがマキエはあっという間に右側に流れて行きます。
 足もとから引かれ潮が出ていないかと足元にウキを投入しますがウキはすぐに流れの中に入って行ってしまいます。
 足もとに投げたウキは右に流れて磯のほうに寄ってきます。
 沖の流れの中にウキを投入しても、いったん潜ったウキは我々の磯際で浮いてきます。
 これはどのように釣ればいいのか分かりません。
 Fさんは磯の右のほうに移動しています。Fさんに話しかけますと、我々の磯の右側に向けての狭い水道を潮が抜けているのでそこを釣ると言っています。
 1回アタリがあったとも言っています。
 私はFさんに話しかけたついでに仕掛けを入れさせていただきましたが、やはり沖にウキを投入しても仕掛けは戻ってきて磯際に寄ってきます。
 しばらく同じ場所で竿を出していましたが、磯の右端まで見に行ったFさんが、右側のほうの潮が素直に流れていると思えるということですので、また道具を持って磯を移動しました。
 今度の場所は20mほど沖にあります岩との間を潮が抜けて行きますが道糸が素直に入りそうです。私は流れとの間にできる引かれ潮にウキを投入しました。
 足もとに投入したウキは右回りに円を描くように流れて本流に入っていきます。
 本流にウキが入るまでが勝負と集中して釣りをいたします。
 足もとを流れるウキが目の前で入りましたがあまり引きません。
 釣れたのは20cmほどのベラです。
 足もとでは着けエサは残ってきます。今度は本流に入ったウキが勢いよく入りますが、また20cmほどのベラです。
 ベラの割に期待させるウキの入り方です。
 この後は何度流してもアタリはありません。
 Fさんは本流を流していて根掛かりでウキを流してしまいました。
 12時ごろになりFさんが船着きで竿を出そうと言います。私はこのままでは今日はボーズだと思いました。
 あと2時間ほどなら、ゴミだらけでも何とか船着きで釣は出来るだろうとまたもや荷物を移動しました。
 この釣行記を書いていても船着きのことを書きますと、何か腐ったような臭いがよみがえってきます。
 船着きで先に竿を出していたFさんが、場所を変わって釣りを始めてから20分ほどして魚を掛けます。これは40cmほどのグレでした。
 私がタモを出してすんなりと取り込みました。
 船着きはユックリと潮が左に流れますし、沖は深いようですので釣りやすい場所です。今日はここがポイントだったかもしれません。
 沖に投入したウキはエサ取りに引っ張られるようにゆっくりと入りますが、合わせを入れますと空振りします。
 そのうちに潮止まりになり着けエサは残るようになりました。
 やがて1時になりましたので私は竿を置きました。
 雨の中一日やりましたが今日はベラ2匹ということで終了しました。Fさんは1回のアタリをものにしてグレを釣り上げました。
 私にはグレのアタリはありませんでした。
 初めての磯でポイントが分からなかったのですが、寝不足の体で雨の中磯を移動して疲れました。
 今回は久しぶりのボーズ釣行記となりました。
 御五神の磯は潮の流れが速いので難しいですね。港に戻っても皆さんそう釣れている感じではありません。
 なんだか私以外にもボーズの人がいると思うとホッとしてしまうのは、釣れない釣り人の性(さが)でしょうか。
 いつもの「この間までは釣れていたのですが・・・」という常套句を思い出しました。
 初釣に行って越前で40cmのグレを釣った勢いは完全に無くなり、いつものボーズ釣り人に戻った私でした。
 ボーズのショックでFさんの釣り上げたグレの写真を撮るのも忘れてしまいました。
 明日に期待です。
 
 
              
                
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                  | われわれの磯から見た御五神島 雨で寒い1日でした |  
 
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