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 上野山さんからのリポート
 「なかなか楽しい思いをいたしました。

  沖の島 (高知県)
   2020/01/04

 



沖の島の釣り2日目です。

「おきのしま旅館」では朝5時半から朝食ですので我々は5時過ぎに起きて荷物を整理しました。
荷物は食堂の横に置いておけば、宿の方が船に乗せておいてくれることになっています。
私は出発の前に「敦賀市 上野山」とガムテープにマジックで書いてリュックと竿袋とクーラーに張り付けました。
これは、神津島の渡船でやっている方を見てこれなら釣りが終われば、ガムテープをはがせば済むことなので簡単でいいし、人に荷物を間違われなくて済むと思い私も取り入れた次第です。食事を終えますと宿代を清算して荷物を食堂の横に出しておきます。

6時20分ごろに船が来るということですので、釣りの支度を済ませて我々は港で船を待ちました。
そう寒くはありませんが、今日も北西の風が強い日です。
この港には澤近渡船、沖ノ島渡船、岡崎渡船がつけるようです。

6時20分ごろに澤近渡船が入ってきました。
この船にも泊りの釣り客が乗り込みます。
次に沖ノ島渡船が入ってきました。
この船には我々と同宿のサンラインのカッパを着た釣り人6名が乗ります。
5分ほどたって、最後に岡崎渡船が入ってきました。
どの渡船も港から出るときは宿の方が見送りをしています。
沖の島は釣り客を大事にしていますね。
食事の時には毎日どこの磯で釣れたかという釣果情報をテーブルごとに配ってくれますので、明日の磯を決める参考となります。
ほんとうに釣り人に対して至れり尽くせりのおもてなしですね。 

 

宿で食事の時に配られる「釣果情報」


船に荷物を積んだ後で船長に「今日は3日目の釣り客がカバで、私はヨウチエンが希望です」と伝えますと、「上野山さん。昨日姫島ではヨウチエンだけがボーズなんです」というカウンターパンチを食らってしまいました。
「ではどこがいいですかね」と聞きましたら「穴の口前か南の磯ですかね」と言いますので「足場の良いところをお願いします」と船長にお願いしましたら「では、南の磯にしましょう」ということになりました。

事前に磯を調べておきましたので「南の磯」も姫島では1級磯のようです。
沖の島では泊り客は1級磯に下りることができますね。
遠方からの釣り人にとってはありがたいシステムです。

渡船は最初に我々の下りる「南の磯」に着けました。
ここは姫島の一番南側の磯ですので時折北西の風が横から舞い込んできますが、足場が良くて低い磯です。道具を渡してくれた同宿の若い釣り人が「今日は釣ってくださいよ」と声をかけてくれました。

竿と仕掛けは昨日と同じです。
私は船着きから竿を出し、私の5mほど離れた右側からFさんが竿を出すことになりました。ウキ下は2ヒロ半で始めます。

 
我々を渡したあと、次の磯に向かう渡船


今日は我々が一番に磯付けしてもらったので7時には釣りを開始できました。
Fさんの右横は磯が奥に向かって切れ込んでいるのでサラシが出ます。
私の場所は左から時折弱いサラシが出る程度ですので今日も静かな海での釣りです。
私はボイルのオキアミに海水を入れて手早く仕掛けを作りました。
昨日使った道糸は4mほど切りました。

仕掛を足元に入れますと昨日と同じように1投目からエサがとられます。
潮はユックリと右に流れています。
この磯は足元が切れていますので、大きい魚でも取り込みやすそうです。
磯の右側30mほど離れたところに岩が顔を出していますので、魚が掛かった場合はその岩の前までで魚を止めないと、根に持ち込まれて切られてしまうと思いました。
毎回着けエサがとられますので私はウキ下を少し浅く致しました。

7時半ごろになりFさんの近くまで流れたウキが勢いよく入ります。
私はこの入り方はグレでは無いなと思いながら合わせを入れました。
合わせると竿が引き込まれてスプールが逆転してジャーと糸が出ます。
この魚はかなりの引きですが獲れそうだと思いました。
レバーブレーキを解除して、少し糸を出して竿を起こしますと魚はユックリと上がって来ます。そして、竿先をたたきますので正体がわかります。
海面に姿を現したのは昨日も釣り上げたサンノジですが、今日は40cmほどありそうです。サンノジはけっこう引く魚ですので、まあ、いいウオーミングアップになりました。

 

朝7時半ごろ釣れたサンノジ 40cm


サンノジが釣れた後はFさんに30cmほどのクチブトグレが釣れたきりで沈黙が続きます。このところ北西の風が吹いていたので、姫島の南側のこのアタリの磯では、連日釣り人が釣りをしていたのではないかと思われます。
毎日マキエが入っているとなれば、そう魚も釣れないのではないかと思ってしまいます。
私は足元と竿2本ほど沖に交互にウキを入れていました。
どちらもすぐにエサが無くなります。
沖にもエサ取りが出ているようです。

やがて時刻は8時半となりました。
足もとの見えている根の際すれすれに仕掛けを入れて、ウキの頭にマキエを打ち、仕掛けが立った頃に30cmほど仕掛けを上げて誘ってみました。
ウキ止め糸がウキの頭に戻ると同時にウキがゆっくり入ります。
合わせを入れますと、竿がひん曲がり、魚は沖に走ります。
まさにリールが火を噴きそうな勢いでジャーという音とともに糸が出ていきます。
たまらずにレバーブレーキを解除して竿を立てる分糸を出しますが、竿を立ててもすぐに強い力で竿が海に向かって引き込まれ、ジャーとリールから糸が出ます。
私はこのままでは糸が出すぎて切られると思い、片手で竿を持ってリールのドラグを幾分閉めて、両手で竿をもって、竿を腰だめにしました。
竿尻がわき腹に食い込みますがここは辛抱のしどころです。
全体重を竿に掛けるつもりで私は磯に腰を下ろして、体重を後ろにかけて魚の引きに耐えました。
少レバーを緩めて糸を出しましたのでアテンダー2号は立ちましたが満月以上に曲がっています。
竿、道糸、ハリス、ハリも魚の引きに限界まで耐えているのでしょう。
この状態でもドラグからジィ、ジィと少しずつ糸が出て行きます。
私は竿がたっているのであとはリールの性能に任せました。
この引き合いでは、リールのドラグ、道糸、サルカンの括り目、ハリス、ハリの結び目、ハリのどこかがダメだと仕掛けが吹っ飛びます。

しばらくして、Fさんが「これは獲れそうな感じやな」と声をかけてきました。
「もう20秒以上は立ちましたね」と私は答えました。
魚が掛かってから1分ほどこの状態が続いて、ようやくリールが巻けるようになりましたので私は立ち上がりました。
私は魚が引かない時はリールを巻き、暴れたときはブレーキを緩めて糸を出しながらも徐々に道糸を巻いていきました。
2分ほどしてうっすらと赤いウキが見えてきました。
魚はまだ糸を引き込む力は残っています。
私はブレーキを使いながらゆっくりと魚を浮かせました。
海の下にブルーの魚が見えてきましたので私は青ブダイかと思いました。
もう少し魚が浮きますとブルーの鮮やかなラインが体を横切っているのが見えました。
これは私にとって釣り上げるのは2匹目のカンムリベラです。
Fさんが離れたところにいますので、この魚は私が自分でタモを入れました。

カンムリベラは2017年の1月に初めて武者泊で釣りあげています。
その時の様子は釣行記No212「アテンダーUの初陣」に詳しくあります。
釣行記を読み返しますと、その時もものすごい引きだったことを思い出しました。
前回は65cmでしたが今回のカンムリベラは61cmと少し小ぶりでした。
魚を持った感じでは6kg近いのではないでしょうか。
取り込むまでに3分以上掛かったと思われます。
水温が20度近くあるためか、今回のほうが強烈な引きのように思いました。
私は竿を置いて、一口お茶を飲みました。

 

カンムリベラ 61cm 強烈な引きだった


私はFさんに写真を撮ってもらってカンムリベラを放流いたしました。
この魚がこれだけ大きくなるのには、何度かは釣り人の針に掛かっていると思いますが、皆さん放流するので大きくなるのでしょうか。
同行のFさんは何度も鵜来島、中泊に釣行しておりますが一度もカンムリベラは釣ったことが無いということです。
たまにしか行かない私がこの魚を2回も釣り上げるというのは、何か縁のある魚なのでしょうか。

その後はFさんが今日も沖でイサキを狙うというので、私もお土産狙いでウキを沈めてイサキを狙うことにしました。
何度か沖にウキを投げていますと、ウキが沈んで見えなくなってから道糸が走ります。
「よし来た」と合わせますがこれはイサキではなくまた大型の魚です。
またしても竿が起きずにドラグがジャーと鳴ってリールから道糸が引っ張り出されます。
この魚はやり取りすることなく、すぐにハリが外れてしましました。

1時間ほどしてまた道糸が走りますがこれは大きくありません。
浮いてきたのはイサキではなくモンガラカワハギです。

 
 クロモンガラハギ 尾がきれいだ


この魚は敦賀に帰ってサンスイで調べましたらクロモンガラハギということです。

やがて10時になり渡船が弁当を配達に来ました。
弁当を受け取るときに船長に「どうですか」と聞かれました。
「大型の外道は釣れましたが、グレは連れが30cmほどを1匹釣り上げただけです」と言いましたら「場所を変わりますか」と聞かれましたが私は「ここでやります」と答えました。
「朝のうちは2ヒロ前後でグレが釣れたという磯がありました。他の磯の釣り人はだんだん潮が冷たくなってきたと言っていますよ」という船長の話です。

弁当を食べ終わり再び仕掛けを入れますと今度はエサが着いて上がって来ます。
私は少しずつウキ下を深くしました。
Fさんが、グレが釣れたよと言って35cmほどのグレをバッカンに入れて海水を入れています。タナを聞きましたら4ヒロ半ということです。
私もウキ下を4ヒロとして、4ヒロからウキを沈めますがたまにエサがとられる程度でアタリは出ません。
足もとにウキを入れたり沖にいれたりしますがどこに投げても魚のアタリはありません。

12時半ごろになり、竿1本ほど沖を流れていたウキが沈んで見えなくなってから道糸が走るアタリが来ました。
合わせるとこれもイサギではありません。
強烈な引きで、またもや竿がひん曲がります。
竿が下を向いてしまい、またもやドラグが滑ってジャーと鳴ります。
私はカンムリベラの時と同じように磯に腰を下ろしました。
レバーで糸を出して、なんとか竿を立てて引き合いをして寄せたのは、いつものキバンドウの55cmでした。
さっきのカンムリベラの引きに比べると、この魚は幾分楽に取り込めましたが、この魚もよく引く魚です。
この魚も写真を撮って放流しました。

 

毎回釣れるキバンドウ 55cm


この魚を釣り上げたのち、私にはもうアタリはありませんでした。

今日の結果です。
私はグレボーズですが大型のカンムリベラ61cm、キバンドウ55cmを釣り上げました。
Fさんはグレ30cmと35cmの2枚を釣り上げました。
Fさんには大型のアタリはありませんでした。

この2日間私はグレが釣れませんでしたが、アテンダー2号にレマーレのリールを使って大型の魚と対決して、なかなか楽しい思いをいたしました。
竿もリールのドラグも極限に近いところまで使いましたので、今まで倉庫で眠っていた道具も今回の活躍は本望だったのではないでしょうか。
2日間共に風は強かったのですが、風はそう当たらずにいい天気のもとで竿を出せたのはありがたかったです。
沖の島は大きいのでどこか風裏がありますね。

 

沖の島本島を姫島「南の磯」から見る


やがて2時半になり迎えの渡船が来ました。
我々は迎えが1番でしたので、空いていたキャビンの床で横になりました。
50分ほど眠っているうちに船は片島港に到着しました。

船で少し眠れたので帰りの運転は少し楽でした。
帰りはFさんと交代で運転をし、渋滞情報を見て、瀬戸大橋、山陽道を通って、夜の12時過ぎに自宅に戻れました。

今回もグレボーズでしたので、チヌ釣りと合わせて年末から3連敗ですが、思ってもみなかった大型の魚を釣り上げましたので、まあ私は満足です。
沖の島の渡船や旅館は釣り人にとても親切ですので、機会があればまた行って大型の魚と勝負してみたいと思いました。

持って帰ってきました「おきのしま旅館」のマッチにはロマンの島とあります。
沖の島では50cmの尾長グレを釣り上げるというロマンはありますが、私にとってハードルは高いですね。いつものように、また次回に期待です。
本命の魚を釣り上げるということは、なかなか大変なことですね。

 

おきのしま旅館のマッチの裏側 いかにも高度成長期の頃の日本という感じがします


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