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上野山さんからのリポート
「釣りに行ってもらって帰る」
敦賀半島の地磯 (福井県)
2020/11/21
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11月21日はFさんと敦賀市内の地磯に行ってきました。
この場所での釣りはグレネット釣行記No229「その1回をものにした」で1回釣行記を書いています。
私は地磯ながら35cmほどのグレを釣ったという過去の成功体験から抜けられないので、この時期どうしても足が向いてしまいます。
21日は3連休の初日ですが、北西の風が強く波は3mの予報ですので渡船は出られません。この3連休は北西の風、南の風、北の風と風向きが毎日変わりますので天候も安定しないようです。
地磯も風の裏になるような場所しか釣りができないので、釣る場所は限られてきます。
前日にFさんとサンスイ釣り具で待ち合わせて相談をしようとしましたら、サンスイ釣り具に来る滋賀県のお客さんが、くだんの地磯に行くかもしれないとご主人から言われました。
私は明日の釣りはあきらめようと思いFさんと話をして、釣りは中止としました。
その日の夜7時過ぎにサンスイのご主人からメールが入り、滋賀県の釣り人は都合が悪くなって行けなくなったということです。
私はまたFさんに連絡を取って明日の朝に釣りに行くことにしました。
サンスイ釣具店に電話を入れて朝の4時半ごろにエサを取りにいきます、背負子も貸してほしいと頼みました。
朝4時半にサンスイ釣具店に到着しますと、雨が降っています。
30分ほど前には土砂降りだったということです。
強い西風も吹いていますので、とても一人で行く元気はありません。
雨の降る中に暗い山の中を歩くのはかなわないので、一人でなら明るくなってから行きたいところです。
サンスイのご主人と話をしていると5時過ぎにFさんがやってきました。
「用意が済んでいるのなら先に行って」とFさんにいわれますが、私はとても一人で山道を歩く気力がありませんので「いえ、準備ができるまで待っています」とFさんを待っていました。
Fさんは、いったん釣が中止になり、夜にまた行くことになったので道具を出すのに手間取ったということです。
Fさんの支度が終わるのを待って、我々はサンスイ釣具店を後にしました。
地磯には20分ほどで到着いたしました。
ヘッドランプを点けて、背負子を背負って山道を下りますが、サンスイで借りた背負子はどうも体に合っていなくてバランスが悪いので荷物に振られて転びそうになります。
今回はサンスイで借りた磯クーラーに氷を入れていますので、ライフジャケットや磯クーラー、マキエなど荷物の重さは10kgほどではないでしょうか。
前回と同じく、歩いていて背負子の荷物が木の枝に引っかかると、後ろから人に引っ張られたように錯覚します。
これでは、暗い中とても一人で来ることはできませんね。
海岸に下りますと、ウネリはそうないようです。
足もとに時折波が来ますので、波を見て岩を渡っていきます。
釣場に到着しましたら、それだけでひと仕事終わったような気になりました。
あたりは薄明るくなってきました。
私はカッパを着て釣りの支度をはじめました。
今日の仕掛はいつもと同じです、ハリスは1.75号、ハリはグレバリ7号です。
ウキは固定にせずに3Bの円錐ウキを、遊動にしてウキ下2ヒロから始めました。
足もとにマキエを打ち10mほど沖に仕掛けを入れて、ウキのあたりにマキエを撒きます。
1投目からウキが入ります。
合わせますと1匹目は25cmほどのグレです。
1匹目ですのでまだまだ大きいのが釣れると思い、これはリリースしました。
その後も25、6センチのグレが連続で釣れて来ますが、ここでは30cmも釣れるだろうと思いリリースしました。
足もとにはマキエにスズメダイが群がっています。
沖のウキの周りにもスズメダイが出てきていますのでエサ取りの活性は高いようです。
Fさんも遅れて釣りを始めました。
Fさんは1投目に28cmほどのグレを釣っています。
そのうち釣れるグレの大きさが小さくなってきました。
手のひらくらいのグレや6cmほどのグレまで釣れてきます。
私はそのうちキット大きいグレが回ってくると信じて打ち返しますが、沖に投げたウキが沈んでも着けエサだけ取られるという状態になりました。
何回か空振りの後に8cmほどのアジが釣れてきました。
沖のエサ取りはアジのようです。
沖ではアジ、足元にはスズメダイがエサを取りますのでなかなか忙しい釣りとなりました。
そのうちどこに投げてもエサを取られるようになりましたので、私はハリスを切ってウキ下を1ヒロ弱にしました。
それでもたまに釣れるグレは20cmほどです。
ようやく23cmのオナガグレが釣れましたので、これは食べようと思い締めました。
Fさんが「よかったら持って帰ってください」と言って25cmほどのグレを私の水くみバケツに入れました。
9時過ぎになり北の風が強くなり、釣りにくくなりましたのでマキエは残っていましたが釣りを終了としました。
私の釣果はオナガグレ23cmが1匹だけなので、Fさんにもらったグレも締めて持って帰ることにしました。
Fさんはハリを飲んだグレだけ数匹持って帰るようです。
釣りあげたグレの最長寸はFさんが1投目に釣りあげた28cmのようです。
今日は30cmのグレは釣れませんでした。
帰りは降りてきた山道を登らなくてはなりません。
こんどはマキエの分が軽くなっていますので少しは楽ですが、背負子が揺れるので歩きにくかったです。
Fさんは今シーズン初めての釣りということで、しんどいので休憩するといって岩に腰掛けましたら、背負子の重みで後ろにひっくり返ってしまいました。
ケガはなかったですが、「体力が弱っているのでもうアカン、ひざも笑っている。また次回に備えてトレーニングします」といっていました。
私も山道の上り下りに比べれば渡船代は安いものだと思いましたが、波の高い日はこういった場所でしか釣りができませんね。
11時前にサンスイに戻り道具を洗っていますと、サンスイのご主人の親せきの漁師さんが、今日敦賀湾内の網に入ったという34,5cmのグレを届けに来ました。
「今日はこんなサイズのグレが400匹ほど網に入ったで。200匹は市場に出して200匹は生簀にいれた」といっています。
「あんたらも持って帰ってください」といって、私とFさんは34cmほどのグレを2匹ずつと白ネギを5本ほどいただきました。
鬼嫁には「釣ったのは23cmほどのグレ1匹だが、漁師さんから34cmのグレ2匹とネギをもらった」とラインに入れました。
今日の釣りでは、持って帰ったのは23cmのオナガ1匹でした。
25cm無いということで、まあ残念ながら今日もボーズということでしょうか。
我々の釣っていた横の網では34cm前後のグレが400匹も入ったということですので、何とかそのうちの1匹でも釣れなかったのかと思います。
12時前に家に帰りましたので、私は魚の腹を出しておきました。
包丁にはラードのような脂がついてきますので、この時期のグレは脂がのって濃厚な味です。家族3人での夕食はグレの刺身に合わせていつものように地酒の早瀬浦の辛口を飲んで、締めにグレ茶漬けを食べるという、ささやかなごちそうをいただきました。
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今日の釣果 貴重なオナガグレ23cm
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今回も次回に期待ということになりました。
なかなか30cmを超えるグレは釣れませんね。
今日はグレ釣りに行って大きなグレをもらって帰るという結果となりました。
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